不妊は男女の原因であり……
不妊の原因が女性だけにあるケースは全不妊カップルの40%くらいであると言われています。
男性のみに原因があるケースは24%。男女双方にあるケースは24%。原因不明は11%となっています。
このデータが示すように、男女双方が50%ずつ不妊の理由を持っていることを、まず夫婦で理解しましょう。
精神的に落ち着く家庭をつくりましょう
多くの場合、不妊治療となれば、女性ばかりが精神的な負担や時間的な負担を強いられますが、先に、男女とも病院で検査をしたほうがいいとも言えるのです。
男性は、プライドがあるのか、不妊の知識が乏しいのか、最終的な局面にならないとなかなか精子の検査を受けませんが、女性の心理的負担を減らす意味でも、先に検査を受けた方がいいように思います。
女性の不妊治療における精神的ストレスは、男性には想像がつかないほど大きいので、精子に問題がないとわかって女性がじぶんのことを責めることにならないためにも、先に夫婦そろって検査を受けて、不妊治療のたいへんさを夫婦で知っておくべきでしょう。
精子に問題がないとなれば、あとは、夫婦そろってリラックスできる家庭環境をつくるように、夫の方がむしろ気配りをするべきです。パートナーがたいへんな思いをしている時に、夫婦が助け合うのは当たり前です。
不妊と判断してもいい時期
結婚後、避妊をしないでふつうの夫婦生活を営んで、1〜2年、妊娠をしなければ不妊と見なすというのが、日本の医学界の見方です。日本では2年、アメリカでは1年となっています。
1年目の妊娠が80%、2年目の妊娠が90%というデータもあるので、1〜2年となるわけです。
妊娠とは、わりにデリケートなもので、最近は不妊傾向の女性が増えています。
妊娠する人は1発で妊娠しますが、仕事でストレスがあるとか、無理なダイエットをしているとか、若い頃に無理なダイエットをしたとか、そういう、いろんなことで不妊気味になります。
特に結婚してすぐは、生活のことを考えたり、両家の親のことを考えたりして、ストレスが増えるものです。
夫婦そろって、リラックスする時間を持ちましょう。それだけで、女性はうれしいものですし、ほっとするものです。
なにかと「お金お金」となりがちですし、お金を得る(貯金を殖やす)ために必死になってはたらく気持ちもわかりますが(不妊治療はお金がかかるので)、妊娠しなければ元も子もないわけで、リラックスできる生活環境がないと、妊娠は遠くなる傾向にあります。
男性は、女性ホルモンとはデリケートなものであるという認識を持ちましょう。