どうして子どもができにくいの?

排卵がうまくいかない

排卵がうまくいかないと、精子は卵子に出会うことができません。
排卵をうまく行っているのは、脳の視床下部、脳下垂体と卵巣です。つまりホルモンです。
よって、不妊の基本的な検査はホルモン検査が欠かせないのです。

 

卵管のとおりが悪い

女性の不妊の50%近くがこの症状です。
卵管は、排卵された卵子を取り込んで、精子と受精し、その受精卵を子宮に送り込む役割をしています。

 

卵管障害の原因として1番多いのが、クラミジア感染と子宮内膜症です。
クラミジア感染とは、性行為などによって起こる、細菌の感染のこと。感染してもほとんど自覚症状がないので、卵管が炎症を起こしやすく、卵管水腫や卵管の周囲の癒着が進行します。

子宮内膜症とは、子宮内膜が本来あるべきでない場所で発育するために起こります。

子宮の病気や異常


子宮になんらかの異常があると着床をしないので、不妊になります。

主な疾患名として、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなどがあります。

子宮腺筋症は、月経のたびに激しい痛みをともないます。また、月経の量が多くなります。


受精卵が着床できる状態にない


子宮内膜は卵巣から分泌される卵胞ホルモンによって増殖し、黄体ホルモンによって成熟して受精卵が着床しやすい状態になります。そのため黄体ホルモンがじゅうぶんに分泌される必要があります。

この黄体ホルモンの分泌が、なにがしかの原因で阻害されると、子宮内膜はじゅうぶんに成熟せずに、着床がむずかしくなります。

着床しない理由は、医学的にもまだじゅうぶんにわかっていません。

精子が子宮内に侵入できない


粘液量が少ないと精子は、なかなか子宮内に入って来られません。
粘液の量だけが問題ではなく、精子と粘液の相性も問題になってきます。

この問題も、まだ医学的には解明されておらず、膣内に、精子の動きを止めてしまう分泌液があれば、体外受精の必要がでてきます。

精子の状態がわるい


精液のなかに精子がいない状態を無精子症と呼びます。
精子の数が少ない状態を乏精子症と呼びます。睾丸から尿道に至る過程の中でどこかがおかしい状態か、ストレスなどで精子がつくられない状態です。

ストレスはED(勃起不全)も引き起こしますが、それはストレスと大きく関係をしているようで、こちらも、医学的な原因がはっきりとしていません。