不妊治療の費用を考える
不妊治療の検査
不妊治療の検査内容は同じでも、病院によって費用にばらつきがあります。
また、保険が適応される病院もあれば、保険が適応されない病院もあります。
たとえばフーナーテスト(性行後テスト)では、
保険適応で180円から6000円とかなりの幅があります。
自費だと3000円から8000円とこれも幅があります。
タイミング法
タイミング法は、保険が適応されるケースがほとんどで、そう金銭的な負担はありません。
ほぼすべての女性が1回のタイミング法の治療で1000円〜2000円程度の支払いをしています。
人工授精
人工授精は、最近になって、保険が適応されることが増えました。
あるアンケートによると、保険が適応されて一番安かったのが600円です。
自費の場合でも、多かった回答は1万円前後です。
1回7000円で5回おこなえば35000円。
これくらいの金額がどうやら相場らしいのですが、
4回の人工授精で1万円で終わったという女性もいます。
体外受精
体外受精は、保険が適応されずに、非常に高額になります。
各都道府県で助成金を出しています。
受給資格が細かくあるのでここでは詳細を書くのを控えますが、
市役所や区役所に問い合わせると、申請先の窓口を教えてくれます。
都道府県にかわって、市役所や区役所が窓口をやってくれているところもあります。
体外受精の費用のアンケートの結果はすべて自費です。
50万円以上かかったという回答は数人。体外受精4回で180万円というものです。
その他の不妊治療の金額と合計するとゆうに300万円は超えたとのことで、
不妊治療の費用の高さが改めて浮き彫りになります。
20万円台と30万円台が、それぞれ25%くらいを占めています。
10万円台という回答で多かったのが
「2回以上行ったので病院側が気を利かして値引きしてくれた」というコメント付きです。
顕微授精
顕微授精は、先端医療技術が必要で、しかも保険が適応されないので、体外受精より費用がかさみます。
しかし、男性不妊の場合でも妊娠の可能性が望めます。
顕微授精の費用でもっとも多かったのが30〜40万円かかったというもの。
なかには200万円したという女性もいます。
50万円以上したという人は全体の7%ですが、
それでも高額であると言って苦労をしているコメントが目立ちます。
体外受精を行って、顕微授精もすればすべてあわせて300万円くらいかかったという人も複数いて、しかも、通院のために仕事を休まなくてはならないというリスクもあり、改めて不妊治療の大変さが浮き彫りになった格好です。
金額に関しては、前もって料金表を渡してくれるクリニックもあるので、複数のクリニックを比較してから選びましょう。
治療費を抑えるために自分でできることはやってみる
このように、不妊治療は妊娠できる確率が高くなる処置ほど高額になっていきます。
さらに体外受精は治療費が高額なうえに成功率は約20〜30%で、
必ず妊娠できるというわけではありません。
子どもができてからも養育費にお金がかかるので、
不妊治療に何百万もかけるよりはできれば子どもにかけたいものです。
なので自分たちで子どもができる環境を整えて、
不妊治療が最小限で済むようにしてみましょう。
自分でできる不妊対策方法をいくつか例を挙げてみます。
痩せすぎも太りすぎも子どもができづらくなる原因になりますので、
標準体重に近くなるように心がけることが大切です。
ただ、太りすぎているからといって過度なダイエットは絶対にやめましょう。
適度な運動は代謝アップやストレス解消につながります。
代謝が上がると冷え性の改善につながりますし、
ストレスがなくなれば自律神経が整えられるので妊娠しやすい体になります。
妊娠にいいと言われているのは
にんにく、しょうが、アボカド、大豆製品、ごま、アーモンド等があります。
これらを食事に取り入れてみましょう。
これらのことを心がけるだけでも少し変わってくると思います。
このこと以外にも、妊活中に摂取するといいとされる
「葉酸」や「マカ」が入ったサプリメントを飲むのも効果的です。
(詳しくは→人工授精を成功させるポイント)
不妊から妊娠成功した方の体験談を読むと、不妊治療を一旦やめて
生活習慣を改善したりサプリメントを飲んだりと自分でできることをやっているうちに
自然と妊娠することができたという方もたくさんいました。
不妊治療に通うことで体力的・金銭的にストレスになってしまう方もいます。
そうなる前にまずは自分の体を見つめ直して赤ちゃんが宿りやすい体作りをしてみましょう。