不妊とタイミング療法
基礎体温表の見方
基礎体温表をつけていたら、「この日が排卵日」というのが、わかります。しかしそれはあくまでも目安であって、前後2〜3日は幅があることをまず理解しましょう。
「絶対、今日だから、今日しないといけない」というのは、男女ともにストレスになります。
排卵予測日の前後2〜3日は、妊娠の可能性がありますので、本当に妊娠を望むのであれば、その期間は、毎日性交渉をしたほうが妊娠の確率があがります。
そのためには、排卵日の前後の家庭の雰囲気を男女の協力でよくすることが大切です。
排卵日が近づいてきたことを見分けるコツ
排卵日の5日ほど前までは、頚管粘液の量は少なめで、白く濁ったような色をしていますが、排卵日が近づいてきたら、量も増えて、透明のさらさらした液になります。
排卵痛がある人は、痛みをサインとしましょう。
痛みが発生してから24時間以内は、非常に排卵されやすいとされています。
尿をかけるだけの簡単な検査キットがあります。最近では、かなりの確率で的中するようです。
排卵チェックは、尿に含まれるホルモン量によって検査をしています。
排卵が近くなると、LHホルモンが多くなるのです。だからほぼ100%的中します。
LHがピークになると1日ほどで排卵するので、LHがピークになった時に、性交渉をおこないましょう。
精子について
禁欲生活を送っていないと、精子が薄くなって妊娠しづらいと言われますが、精子は12時間くらいでつくられます。
また、12時間でつくられた精子に、不妊のリスクはほとんどなく、通常妊娠にみちびく力はあります。
よって、性交渉の前に3日も4日も禁欲生活をしたところで、あまり意味はありません。
どうしても濃い精子がたくさん欲しいのであれば48時間でつくられますから、2日ほど禁欲生活を送るといいでしょう。
逆に10日以上溜まっている精子は古いので、妊娠に向いていないとするデータもあります。
あまり、男性の精子について細かいことを言いだすと、男性が性生活を楽しめなくなったり、EDになったりします。どういうわけか、男性は義務的な性交渉はひじょうに苦手です。
勃起と精神的ストレスは非常に深い関係があって、ストレスがあると、勃起しなくなったり、そもそも女性の裸を見てもなにも感じないという状況になります。
夫婦でなかよく愛を持ちよって、タイミング療法を「たのしむ」姿勢が大切であると言えます。